2010年10月4日月曜日

サイト・スペシフィックな作品 って?

作品が「場所・構造=空間」に問いかける意のある現象を指す言葉であり、ある種、既存美術館の「空間=権威」を否定する表現手法でもありますが、私はちょっと楽しみな言葉に捉えています。と言うのも、その作品と空間の関係性は「問いかけるものがある空間」に対して成立するのではないかと感じているからです。
さて、その観点からギャラリー・サイズをみてみると、ただ、ただ、白い空間があるだけです。ギャラリーとしてのレジェンドもエピソードもありません。こういった「問いかけるものがない無の空間」で、サイト・スペシフィック的作品がどう展示として成立するか…。やってみないとわからないですね。その意味で楽しみなキーワードです。
でも「プロセス・アート」については「場」として成立する気がします。作品としての美術館への収蔵を拒む表現手法・姿勢がゆえに、当然、完全な再制作・再表現は事実上不可能。であるならば、「無」の環境のギャラリーの方が、その表現の場としてのインスタレーション性にフィットするのではないでしょうか?
…むむむ…、面白いなぁ…、ちょっと深く考えてみたくなりました。

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